YS電子工作ラボ
第86回PICクラブ 情報交換会 (開催日 2022.09.11)
<紹介作品

PIC32MZ
    EBIによるSRAMの読み書き
以下、 第86回PIC情報交換会報告(後閑さん、FaceBook Picfun.club.より) 
  ■ 講評 …… 後閑さん
  5.PIC32MZ EBIによるSRAM接続 : 斎藤さん
 PIC32MZシリーズに512kBのSRAMをEBIで接続する方法の紹介でした。Harmony V3で作成したとのこと。通常のレジスタ制御でも試してみたとのこと。
以下、紹介に際し使用した資料
 
PIC32MZ
  EBIによるSRAMの読み書き
2022.09.11 PIC情報交換会資料 
YS電子工作デザイン http://www.ys-labo.com/  斎藤
YS電子工作ショップ http://ys-labo.shop-pro.jp/
1.  概要
  1.1 要約
 ・PIC32MZ内臓のEBI(External Bus Interface)モジュールを使ったSRAMの読み書きのデモ
 ・SRAM : IS61WV5128BLL-10TLI  4Mbit(512Kword x 8bit)
 ・データバス : 8bit(EBID0-EBID7)   アドレス : 19bit(EBIA0-EBI18)   制御バス : 3bit(EBICS0,EBIOE,EBIWE)

1.2
・1バイトのデータを1つのアドレスに書き込むこと。
・1つの同じ1バイトデータを、EBIモジュールのSRAM用先頭アドレス0xC0000000から
 順次アドレスを512 x 1024回インクリメントして書き込んだ後に、すべて
 読み出してデータが同じ値であるかチェックすること。
・データは 0x00~0xFFまで256個すべてのデータに対して読み書きをうこと。
・全メモリの読み書きが成功した場合、緑色LEDを点灯させること。
 また1つでも、読み書きでエラーが発生した場合は赤色LEDを点灯させること。
・Tera Termに表示して、各ステップでの状況をPCで確認できること。
(例)
SRAM_Data: 0x8E
loop=0 addr=0xC0000000 *addr=0x8E
......
loop=524287 addr=0xC007FFFF *addr=0x8E

Total ReadWrite Error = 0



1.3 システム構成

2. 外観 
 
全体 SRAM部拡大
3.  回路図(→PDFファイル) 
4. 開発環境
 ・ Harmony v.3 XC32 v3.01 MHC v3.8.0
 ・ PIC: PIC32MZ2048EFH100
 5. 動作結果
 
  1. 動画  (1080pのHD動画)  
2. Tera Termのログ

 
6. 設計参考
6.1 EBI(External Bus Interface)
   マイコンとメモリ、カメラ、グラフィック液晶などとの間でよく使われるパラレルインターフェース。 Intel 8080 やモトローラ6800のパラレルインターフェースの拡張版
    参考: マイクロチップ EBI 技術資料(日本語版)、(英語版)
         IS61WV5128BLL-10TLIPIC32MZデータシート
         8080 R/W Timing、 6800 R/W Timing

6.2 デモプログラム MHC
Project Graph EBIコンポーネントの 設定


 6.3 デモプログラム ソースコード
  app.c

 6.4 EBI経由のSRAM メモリ配置位置(0xC0000000 ~ )
    デモ使用PIC: PIC32MZ2048EFH100  → Program Memory: 2048KB、 Data Memory: 512KB
    デモ使用SRAM: 4Mbit(512Kword x 8bit) → 512KB        
 
PIC32MZ メモリマップ EBIモジュール メモリマップ拡大
(上/下分割)


 6.5 プロジェクトファイル ダウンロード
        → URL


7. 参考
 1. YS電子工作ラボHP での紹介/プロジェクトファイル
         PIC32MZ Harmony v3版   → URL